身近な素材が大変身!!
〜遊んで、触って、試して〜
 

いろいろな素材で遊ぼう
 表現活動として、本園ではさまざまな素材(新聞紙、紙管、ペットボトルなど)を使って遊びます。
 部屋中に準備された多種多様な材料で子ども達は自由に遊び、いろいろな発見をします。大きな紙管の中をくぐってみたり、布に色水をつけて洗濯ごっこをしたり、布団の綿を引っ張り出すのに夢中になっている子どももいます。新聞紙一つにしても、10人いれば10人それぞれの感じ方があります。ひたすら破る3歳児、テープでくっつける4歳児、ひねったり、水に溶かしたりして形そのものを変化させる5歳児など、異年齢でお互いに刺激を受け合っています。そうして出来あがった作品は、「おとうさんとおすもうごっこしたところ」「がっそうでつかったトライアングル」など、楽しかった生活経験の「おはなし」がたくさん出てきます。

画材だって、自分流!
 まずは画材作りからです。新聞紙、カーテン、木、発泡スチロールなど何でも使います。5歳児の中には、にじむようにしたいと言って、画用紙の上にトイレットペーパーを貼る子もいます。糊を塗るのは4歳児、押さえるのは3歳児です。「これができたらYちゃんのしようね」と、いっしょに準備をします。
 紙が出来たら今度は筆作り。ホースを束ねたり、タオルを切ってつなげたりして試してみます。硬くてなかなか切れない針金を切ってくれるのは5歳児です。ちゃんと描けるか心配の3歳児に「いっかいやってみたらいいねん。」と4・5歳児がいっしょに実験してくれます。容器につけると、少しずつ絵の具が染み込み、紙に乗せると面白い線が描けました。自分流の画材に、やる気十分の子どもたちです。

わたしだけのクリスマスツリー!
 12月、園全体がクリスマスムードに包まれ、異年齢で行った絵画製作でも、クリスマスのおはなしがたくさん出てきました。段ボールをガムテープで貼り合わせて「えんとつ」を作ったり、自転車の車輪に飾りをつけ「リース」を作ったりして盛り上がっています。
 5歳のS子はみんなといっしょにクリスマスの話しをしていました。「サンタさんはトナカイにのってくるんやでー」「24か25にち、どっちにくるんかな〜?」と子どもたちはみんなクリスマスの日を待ちわびています。しばらくするとS子は、近くにあった紙管と包装紙でクリスマスツリーを作って、嬉しそうに持ってきました。それを見たA男(4歳児)は、負けじとビニールクロスをはさみで切り、「ぼくのはここがピカピカするねん!」と、先の方に赤いセロハンを貼り得意げです。
 子どもたちは、緑のビニール袋を束ねて棒をつけたり、段ボールの切れ端を貼り合わせたりなど、それぞれに自分だけのクリスマスツリーを作り、保育室にはどれ一つとして同じ物のない個性的なクリスマスツリーが並びました。